土地選びのワンポイントアドバイス 1
2024年08月21日
土地と建物はセットで検討『70点の土地選び』と『パートナー選び』
『土地選び』の際、私のお薦めの考え方をご紹介します。
今どきのお客様はインターネットを活用し不動産情報は事前に見ていると思います。実際には現地見学してみないとわからないことが多いと思いますが、インターネットでは良さそうに見えても現地に行くと『ん?なんか違う?』と感じることも多々出てくると思いますし、また逆に『ん?なんか良いかも?』と感じる物件に出会えるかもしれません。
本当に不思議ですが現地に行くと住むイメージが勝手に湧いてくる土地ってあるのです。
元々の細かい条件(予算・立地・日当たり・土地形状・高低差の有無・希望エリア・駅や小学校までの距離・道路の広さ・・・等々)から考えると100点の土地ではないし、あえて点数をつけるとすれば70点。
だけど仮にその土地に希望にかなう建物が建つことで90点に『化ける』かもしれない。
仮にその様に考えることが出来たとして、もしもそのような土地に巡り合えたとすれば、その土地は『ほぼ買って良い土地』だと思います。
土地100点、建物100点、合計200点を求めると、『土地選び』はなかなか決められないのかもしれませんが、『土地と建物合わせて90点以上の土地』を選ぶことなら、何とかできそうですね。
ただし・・・どんなに良い土地でもなかなか100点満点は難しいですね。私もそうですが・・・やはりマイナス10点は人間の欲かもしれません( ´∀` )。
ワンポイントアドバイスとしては・・・
『その場所に住むイメージが湧き、そこにあなたが建てたい建物=あなたのご予算で可能な理想の家が建ち、そこに住むことによってあなたの家族が幸せな生活を送れること。』それが達成できそうであれば『マイホーム取得の成功』と考えるといいかもしれませんね。この考え方で土地を見てみると土地選びは突然簡単になります。
逆に土地と建物の総額の予算に対し、土地にこだわりすぎて予算オーバーの土地を買ってしまった結果、建物はクオリティーを落す、又は庭を含む外構工事の予算を削ってしまう、本来は家と一体で考えなければならない諸工事の予算を削ってしまうケースも時々見受けられます。できればこれだけは避けたいですね。
こうなってしまうと必ず『失敗した!』となってしまいます。
私も街中で家は立派に出来たけど1年経っても3年経っても庭の工事ができない家を何件も見てきました。
庭には建築当時と変わらず茶色い石が転がり草は伸び放題。そして子どもの自転車や遊具、そしていたるところに不要品が放置状態。このような家を見るたびにこの業界に従事している者として少し寂しく思うこともしばしばです。
お庭のお手入れ状態を見れば全くその家の詳細を知らない他人でも家の中の状態がなんとなく察しがつくことはあなたも経験があるのではないでしょうか?
資金計画の段階から庭の理想的な状態をイメージして予算をしっかり確保しておかなければこの様な状態にもなりかねません。
外構エクステリア工事の予算は建物本体価格の10%が理想とエクステリアの専門家は言います。バランスから考えればその通りだと私も感じます。3000万円の建物を計画するなら庭工事予算に300万円必要です。
仮にそこまで最初から予算が取れなくても少なくとも200万は準備しておきたいものです。
最初の資金計画の段階で予算の割り振りを間違えるとせっかくの素敵な家が台無しになってしまうかもしれません。
まさに『家』と『庭』が整って『家庭』です。
外構工事や庭工事に関しては、新生活が始まり『お金ができたら施工する』は至難の業なのです。
ほとんどの方は自慢の我が家にふさわしい家具や家電品、インテリア雑貨など、購入したいものは次から次に出てきます。
お気に入りの絵画を飾ったり観葉植物を置いてみたり、新しく始めた趣味の道具や雑貨を揃えたり・・・。
もちろん子どもが『あれが欲しい!』『これがやりたい!』と言えば必要な出費をかける場面は必ず訪れます。
そうなれば、とても『庭』どころではなくなります。また堅実な方で庭工事に必要な数百万円もまとまったお金ができたとするなら、むしろ「繰り上げ返済」に回したくなるのが人情かもしれません。これは家を建てなければ考えることもない話ですから知らなくても不思議ではありません。でもこだわればこだわるほど奥が深い世界です。全く予算を計上しないと本当に何もできなくなってしまいます。もちろんご自身でDIYも可能ですが、それでも外構資材は購入しなければなりませんから、ある程度の予算は必要です。ですから土地を具体的に探す前に資金計画が大事なのです。その資金計画を一緒に考えてくれるパートナー選びが大事です。そのパートナーはお客様自身が心の底から建てたいと思う建物を実現してくれそうな住宅会社の担当者であることが一番の理想です。
ですが実際それが一番難しいかもしれません。
そのようなパートナーはどうやって出会えるのか?
その答えは人それぞれだと思いますが、正直なところ・・・私は『ご縁』かな・・・と感じます。
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