土地選びのワンポイントアドバイス 17

2024年09月30日

候補地の絞り込み作業の考え方

 

 

見付太郎「事前に集めた情報の中から直感的に見てみたい、又は興味がある物件を資料ベースで選んでみましょう。そして最終的に3~4 物件に絞り込みます。また私が事前に見ている場合でお薦めを紹介してほしいというなら、この段階の3~4物件はどれを選んでも問題ないものを選ばせて頂きます。基準はあなたの希望や条件を伺った上で『この私が買うとしたら・・・』というものです。


この作業は仮にあなたが『仕事用の自動車』を買うとしてインターネットで中古車を探す場合と似ていますね。国産、外車、メーカー、車種、年式、グレード、排気量、走行距離、事故歴の有無、車体の色、内装の素材、内装の色、基本設備、OP設備の有無、そして価格・・・。

中古車も土地と同じく全く同じものが2つとないお買い物ですが、上記の基準等から最終的には候補の1台を見つけるのと同じです。


現地案内は専門家に同行してもらう方が良いと思います。

候補の3~4物件を見る中で自分たちだけでは気がつかなかった土地の見方をアドバイスいたします。

なんとなく見に行くだけでは気がつかないようなことも、実際に買って家を建てる場合には結構な費用がかかる場合がありますが、現地を見ながら説明を聞けば理解もしやすいと思います。
また、現地では物件自体はもちろん、隣接地の利用状況・周辺環境・近隣住民の雰囲気なども物件を選ぶ際の決め手になりえます。しっかりチェックしましょう。
現地見学する場合、人によっては車で現地に行き車内からさっと見るだけの人も結構いますがそれでは十分とは言えません。

実際車から降りて確認しましょう。実際生活をするとすればどのように車を駐車しどこに玄関を配置するのか。

そしてキッチンや水回り、リビングや客間をどこに配置するのかをイメージしてみて下さい。

そして日当たりや通風、隣接地との距離感(気になる視線や物音)や高低差、周辺環境の気になる施設(工場や店舗等)も確認しましょう。

臭気や騒音、振動は朝昼晩で違う場合があります。


また実際の売物件の現地確認の時点では、必ずしも『商品土地』のようにきれいに造成整備されていない物件がほとんどです。

売主様の管理状態によって築年数が古い建物が現存していることも多く、契約条件として解体更地渡し(買主が見つかって売買契約成立後に解体工事を行う)だったり、更地だったとしても草木が多かったり、畑や田として利用中だったり、駐車場として利用中だったり・・・・

見学時のその土地の利用状況は売主様や貸借関係者の利用方法によって様々です。

ですから『この土地販売中です!どうぞ是非ご覧ください!』というイメージではないことも多く、

逆に『周辺住民には販売中であること自体はもちろん、販売価格さえ知られたくない。秘密にこっそり売却したい。』

そんな売主様も意外と多いのです。不動産を売却しなければならない売主様のご事情も様々なのです。


ですが引き渡し条件が解体更地渡しであれば、購入を決めて契約し、お引き渡し時には綺麗に広々とした更地になりますから安心してください。今見ている状態とは見違えるほどガラッと変わることも良くあります!」